今、どんな仕事を任されていますか?
照正興産の賃貸事業部で新規のお客様へお部屋の紹介とか入居者の困りごとへの対応をしています。私は入居者対応チームのリーダーとして、メンバーが対応している案件の管理や進捗チェック、コールセンターの管理などもしています。
通常の賃貸仲介業では、紹介や退去後、メンテナンスを繰り返す仕事なのでパターン化してしまいますが、照正興産では不動産売買にも関わることができるので刺激になります。売買では金額も大きくプレッシャーもありますが、その分の達成感は大きいですね。
グループならではのメリットを感じることとしては、自社グループが建てた物件を賃貸管理することも多いため、建築部門のメンバーと気軽に話しや質問ができるので、建築関連の知識も得やすい環境なのはありがたいですね。
余談ですが、私が入社した当初は社内のみんながデジタルに疎くて書類のほとんどを手書きで作成、やり取りをしていたことにびっくりしました。私は理系の出身だったからか属人化しやすいドキュメント管理や効率の悪い資料管理が気になってしまい、社内の利回り計算書や収支計画書、プレゼン資料などをエクセルやパワーポイントに作り直して社内共有することにしました。当初はパソコンが苦手なメンバーからの不満やこれまでの慣習が変わることへの反発も多少ありましたが、今では書類などはofficeのツールで作成するのは当たり前になりました。この点は入社してからけっこう力を入れて環境整備してきましたね!
照正興産に入ったきっかけは、働いてみていかがですか?
はじめは大学時代にアルバイトしていた北関東の焼肉店にそのまま就職する予定でした。そこで1年生からずっとアルバイトをしていたこともあり、就活前に店長とも話をして、ほぼ内定が約束されていました。ところが、大学3年生の終わりに東日本大震災が発生したことで焼肉屋の本社が新卒採用ストップ、就職は白紙になってしまいました。そこから急遽新しい就職先を探してパチンコ屋に就職することになりました。
入社したパチンコ屋では店員同士のトラブルなどもなく楽しく働けていましたが、職業柄ハードワークなのは間違いなく、休みもなかなか取れない中で年中無休で働いていました。そこで4年半ぐらい働きましたが、結婚を期に沖縄に帰って安定した仕事に就くことに決めました。
日曜休みを希望したので不動産業が良いかなと、飲食やパチンコはもう経験したし正直なところ結構キツい環境なので。不動産関係をいくつか受けてみたんですが照正興産が断然若い人が多いし印象も明るかったのでここに決めたのが働き始めたきっかけです。
不動産に関する知識は入社してから働きながら覚えていきました。中途採用なら宅建が必須だと面接で言われたので「取ります」と宣言したものの、次の試験は1年後だったのでひとまず契約社員からスタートすることになりました。
結果的にはなんとか合格できたのですが、参考書だけ勉強してたのでは絶対受からない内容でした。引っ掛け問題も結構ありましたし。結婚したばかりだったので正社員にならなければというプレッシャーの中で働きながら必死で勉強しました。1年後には晴れて正社員となれて今に至りますが、入社後までも波乱万丈だったので社内ではなかなか異色の経歴かもしれませんね(笑)。
この仕事で喜びを感じたこと、印象に残っている仕事は?
入社して最初の3ヶ月ぐらいは仲介やお部屋紹介がメインの仕事だったのですが、それ以降は物件管理として家主様との対応が主な業務になりました。そうなると補修などで屋上の防水工事や外壁の補修など大きめの工事を発注・管理する仕事が増えていきました。工事にはそれなりに費用が掛かるので、家主様に説明して発注をいただくために、メリットや予算などを提案する日々でしたが、安定して受注が出来るようになってくると自分も一人前になったなと自信と喜びを感じましたね。
ほかにも管理受託や管理移行の相談を受けるようにもなって出来る仕事の幅は広がっていきましたが、最近で成長を感じられたものは、管理を担当していたオーナー様の4棟のアパートを相続したいという内容で、これまでの経験や知識を全部使って対応できた案件でした。
現在、このオーナー様はほぼ寝たきりになってしまっていて、資産をどのように整理・相続したらよいかとのご相談に対応するため、1年ぐらいかけて所有する全物件の評価額を試算、処分するもの、残すもの、相続するものを整理、売却、相続の知識をフル活用して、オーナー様、税理士や司法書士と何度も打ち合わせて、最終的には遺言書を作成していただくことができました。手数料としての利益はそれほどありませんでしたが、非常に勉強になって自身の成長を感じつつ勉強になった案件だったので印象に残っていますね。
部下育成をするにあたって、意識していることは?
仕事は基本的に任せるようにしています。以前は一緒に担当先を回っていましたが、どうしても甘えが出たり頼ってしまったりするので、一人でやる緊張感を知って欲しいですし、失敗も成功もどちらも本人のためになると考えています。もちろんその裏ではこっそりと様子を確認していますよ。二度手間にはなってしまいますが、それが上司としての仕事だと思っています。メンバーには恩もあるので、彼らの成長を手助けすることで恩返ししていきたいと考えています。