今、どんな仕事を任されていますか?
照正組の営業部でアパートや福祉施設の建設、借地などの企画提案を行っています。飛び込み営業ではなく、基本的にはご依頼いただいたものに対してお話をお伺いしに行くスタイルです。現在は部長職なので、部署全体の受注目標を意識しながら動いています。部下の育成も重要なミッションですし、ほかの部署との調整をするのも私の仕事ですね。
我々の仕事は、アパートや高齢者施設などを建てたいオーナー様に、間取りや賃料設定などを提案することです。金額が大きいので責任は重大ですが、お客様の生活や事業基盤となる建物をご提案させて頂き、仕事を通してお客様のより良い人生に貢献できることがこの仕事の一番の魅力だと思っています。
照正組に入ったきっかけは、働いてみていかがですか?
兄が先に照正のグループ会社に入っていたのですが、自分がアルバイトでふらふらしていたので、それならば受けてみないかと誘ってもらって照正興産へ入社することになりました。不動産や建築の業界はまったくの初心者ではあったのですが、働いてみると面白くなってどんどんとハマっていきました。
入社から20数年経ちましたが、先代の社長から一貫していることは社員の成長や社員の家族に対してのケアなど、とにかく社員に対してのサポートを大事にしてくれていますね。もちろん会社なので、利益の追求も大事ですが、自社に非があるなら保証期間を越えてでも無償で修繕することもあります。
いずれにしても『義』や『筋を通す』といったことを大事にしている会社です。この姿勢は入社からずっと変わっていません。働いていてプライスレスを感じる環境ですね。だから大きく儲けるということもないのかもしれませんが(笑)。
これまでにも数多くの案件に携わってきたのでそれぞれに思い出はありますよ。建物を引き渡した後、何年か経ってお客様にお会いしたときに当時の思い出話や事業がうまくいっているとのお話を聞くと非常に嬉しいですね。
仕事で苦労したエピソードを教えて下さい。
消費税が5%から8%に増税されたころ、大量の駆け込み需要が発生したことがありました。その時は、部内も現場もてんやわんやで、受注が膨れてみんな疲弊していました。私は受注に関わった責任感からお約束した工期を必死に守ろうとしてしまい、人数にも限界があるので進まない工事にやきもきして結果的には自らを追い込んでストレスからか1週間ほど入院してしまいました。
実際は、お客様も状況や世相をご理解いただいていたので「仕方ないよね」という温度感だったし、契約締結時点での消費税率での請求金額だったので、今思えば急いでやって質を落とすくらいなら順番に落ち着いて進めていけばいいのですが、当時は若かったのでしょうね。
1番辛かったのは、入院した病室の窓から担当の現場が丸見えだったことでした。毎日窓の外には進捗が滞ってる現場が丸見えの状態は入院していても心休まらず、なんとも辛かった思い出ですね(笑)。
部下育成にあたって、意識していることをお聞かせください。
意識していることは、彼らがどの会社にいっても通用する仕事力や人間力を身に着けてもらい、それぞれが豊かな人生を送れるようにと思って接しています。そのためには、まずは一人前の社会人にすること、業務をしっかりとできるようにすることが自分の役割だと思っています。
育成と言ってもみんな優秀なので、メンバー同士で助け合ったり、逆に私のことも助けてくれたり、気配りが良くて、自分の子供もこんな風に育って欲しいなという目線で見守っています(笑)。ただ、それぞれに性格が違うのでそこを見極めながら仕事に向き合ってもらいます。1人で営業に向かわせたり、今回は着いていったりとか。もちろんフォローやバックアップはしていきますけどね。
目指したい部署の姿や自身のキャリアビジョンについて。
みんながしっかり育って、意見を出し合って、他の部署とも連携が取れて、より時代に合ったチームになって、メンバーがやる気を持って取り組める会社にできたらなと思っています。
人数が増えれば派閥ができてしまうこともあるかもしれませんが、それも越えていけるようなチームでありたいですね。それぞれが目的を持って取り組んでいるはずだし、もともと飯を食うために仕事しているし、お互いに助け合ってやっていけたらと思います。
私自身としては、アパートを建てて終わるんじゃなくて、地主様も利用者も、地域もみんなが喜ぶ仕事をしていきたいという思いがあります。照正組の理念と同じですが、仕事を通して地域が発展したり、お客さんが喜んだり、住民の人がより生活しやすいとか、社会問題に貢献できる、そんな仕事ができたら最高ですね!